お金に関するリテラシーを学び始めた

2025年を振り返って，一番時間をかけたことは「お金」に関するリテラシーだったな，と思うので年末の振り返りがてらに。

お金に関する不安についての呟き

私も気づくと40代中盤に差し掛かり，平均寿命と職業人生を考えると折り返し地点を過ぎました。私が身を置いているソフトウェア産業は地球が滅ばない限り拡大し続けるのはおそらく必然な一方で，私自身に話を限ると，10年後にソフトウェアエンジニアとしての需要があるかどうかは50%，コイントスするのと同程度の確率かなとみています。ソフトウェアエンジニアの仕事（とはどうなっていくのだろう？）は好きなので，辞めたいとは思わないし，社会から必要とされる人材である努力を続ける気持ちは大いにあります。だけど，自分のスキル・経験値・最近のソフトウェア産業の急激な変化を冷静に鑑みて，自分と，自分が経済面で支える家族・肉親が困らないためには自衛も必要だなー，と実感しているところ。

今年やったこと

資産の棚卸し

まずは現在の手持ちの預貯金，確定拠出年金，積立投信，保険，月々の収支などを洗い出してスプレッドシートにまとめる作業をしました。これまでぼんやりとしか把握していなかったのが，クリアな数字として可視化されるだけで，漠然とした不安が具体的なタスクに昇華されて良かった。資産管理のためのアプリやサービスが沢山あるのは知りつつ，結局今も慣れ親しんだスプレッドシートで月次管理をしています。

情報を集める・学ぶ

本を読んだりネットの記事を読んだり。情報を集め始めるとレコメンド機能が働いて，同種の情報がどんどん集まってくる時代になりました。

クレジットカードと口座の断捨離

なんやかやで増え続け，使わなくなっても放置していたクレジットカードと銀行口座をすべて整理（解約）しました。使いもしないキャッシュカード・クレジットカードのためにカードケースを持っていたのが，財布のみに収まる枚数になって気分が良いです。

NISA

NISAって聞いたことあるけど何？というド素人状態だったので，周回遅れで調べて口座を作って積立設定をしました。つみたて枠と成長枠とありますが，悩むのが面倒だったので両方投信積立にしています。

個人型確定拠出年金（iDeCo）

以前勤めていた会社で企業型確定拠出年金に加入して，そのままiDeCoに移行して続けていたはずなのですが，気づくと数年前に拠出が止まっていました。なにか必要な事務手続きがあって，郵便物で催促が来ていたのをサボっていたらしい。拠出再開のための手続き中ですが，何をするにも書類郵送で，設定を一つ変えるのにも3ヶ月かかるという遅さで，気力がなくなりつつあります。非課税の投信積立と考えればNISAで十分という話もあり，引き出すこともできないので，もう運用だけでいいかなあ。掛け金の配分割合が，初期におすすめされた安全資産寄りの割合のままであまり運用実績が良くなかったので，利回りの良い商品にスイッチングして運用改善だけはしてます。

金

これも周回遅れで，金口座を開設して純金積立を始めました。今は上がり続けているので，投資先としては良い一方で，有事の金と言われるように世界情勢の不安定さを反映しているので，別の不安が伴う。

個別株

今まで個別銘柄を全く持っていなかったわけではないけれど，適当すぎた個別株投資の勉強を少し真面目に始めました。短期売買（デイトレ）の時間があるわけがないので，ファンダメンタルズを確認しての中長期投資派です。雰囲気で売買していた時に比べると結果が出てはいますが，実績は投資信託にまだまだかないません。目指せテンバガー，に夢はあるけれども，インデックス投信に全振りせよ，という金言はやはり正しいと思う。

国債

利回りを考えると普通預金よりはだいぶ良い，かつ安全資産ということで，変動10年の国債を購入。いざとなれば解約も可能なので，念のため現金として持ってるけど引き出さない予定の預貯金の行き先としてありだと思います。

マンション購入

リモートワークもしながら出社もある，というライフスタイルなので，そこそこ通勤に便利かつワークスペースが確保できる部屋，という賃貸マンションに住んでいました。部屋自体に不満はなかったのですが，都内の家賃高騰もありさすがにもったいないな，と思うようになったので，中古マンションを買いました。都内の不動産価格の高騰ぶりに消耗しながら，かなりの時間，気力，体力を使いましたが（強引に投資型保険をすすめられそうになって全力で逃げたりとか），納得のいく条件と価格の部屋と出会えてラッキーでした。いまいまの住宅ローンの金利と投信の利回りを考慮して，頭金をゼロにしてそのぶんは投信へ回せたのも良かったです。

安全資産とリスク資産の割合

狙ったわけではないですが，整理した結果，安全資産とリスク資産の割合は50対50になっていました。運用初心者としてはこれ以上のリスクは取れないので，今の私にはちょうど良さそう。

で，FIREするの？

無理ですね。働けるうちは頑張ります。

直近はLLMでLLMのアプリケーションを作る仕事の割合が多くなってきているので，それはそれで継続しながらも，来年はまた検索システム（RAGを含む）の土台作りのような部分にも関わっていきたい。